9月17日 最後はローマで 


イタリアで迎える最後の朝。移動の日は何故か緊張する。ましてこの日最後なんだ。
フィレンツェ9:53発の列車に合わせて身支度した。ところが9時を過ぎてもシニョーラが来ない。やはり前日に支払いし
ておけば良かったと反省し、さらにこの列車に乗るのは不可能かと思ってた頃やっとやってきた。カードにて支払う。
「フライトは何時か?」「日本は暑いのか?」と会話もする。私の中では次の列車で行こうとあきらめていたので最後の
会話を楽しんだ。そして「また会いましょう!」と挨拶を交わし、さよならした。
駅までのバスはすぐやってきた。もしかして間に合うかも、と最後の望みをかけた。ところがフィレンツェの町の道路は
狭くのんびり進む。やっぱりダメ・・・とあきらめつつ、もしかしてと望みも捨てなかった。
駅に到着したのはちょうど出発時間だった。まだ列車はいるようだ。車掌にチケットを見せ確認し列車に乗り込んだ。
間一髪、列車は走りだした。「間に合った・・・」。キャリーを引きながら狭い通路を自分の座席まで歩く。私の座席は丁
度1人分の席で隣にキャリーを置くスペースがあった。自分の視界の範囲に荷物があり、これは結構貴重なんだ。一
人旅の者として。
ローマまでの約90分はフィレンツェで過ごした時間を思い出すと共に、これから向かうローマでの時間をイメージしなが
らのんびり過ごした。

定刻にローマ到着。まずはキャリーを預けなければならない。ところが荷物を預けるのに1時間もかかってしまった。こ
んなに時間がかかるとは予想してなかった。ますますローマでの時間が少なくなってしまう・・・。

行きと帰りのバスチケットを購入し、まだ行った事のないカンポ・ディ・フィオーリへバスで向かった。
カンポ・ディ・フィオーリは花だけでなく野菜果物・日用雑貨なども売られていた。



カンポ・ディ・フィオーリはこちらから。

この辺りで昼食をと考えていたのだが、地図をよーく見るとトラステベレにとても近かったのだ。ならばそこに行くしかな
い。時間はまだあるし、古びた町並みを見つつまた歩く事にした。

 

ほんの少し歩いたところでシスト橋に着いた。テヴェレ川を渡ればトラステヴェレだ。
 
この界隈、私はすごく好き。ゴミゴミした感じがなくて、でもちょっと都会的で、しっとりした感じがして好きなんだ。

トラステヴェレに着いた。この古い家並み、温かみを感じる。
 

早速ランチにしようと手頃な所を探して歩く。広場に面したレストランもいいかなと行ってみたが、残念なことに満席だっ
た。ちょこっと歩いた所で良さそうな1件、GINO in Trastevereを見つけた。ピッツァをオーダーしてる人が多かったよ
うだ。

セコンドを食べなかった事に物足りなさを感じつつ、ここローマでの次の目的に向かった。
パンテオンそばのタッツァドーロでカプチーノをいただく。
テヴェレ川に差し掛かった頃、雲行きが怪しくなってきた。今にも雨が降り出しそうな真っ黒な雲。と思っていたら、ポツ
ポツ降り出してきた。

確かシスト橋だったような・・・

パンテオンに着いた頃には傘を差なければならない雨になっていた。パンテオンも見たいけど、まずは『カプチーノ』と
足を進めた。
タッツァドーロに着いた。お店の中は観光客らしき人がとても多かったようだ。

 
レジでお金を払ってレシートもらい、カウンターでそのレシートを見せて注文。もちろん立ち飲み。
キャンディーやお土産にも良さそうなものがたくさん売られていた。

お店を出ると雨は本降り。お腹に余裕があるし、まだ時間もあるから、スペイン広場の方にでも行ってみようかと雨の
中を歩いてはみたものの、方向を間違えてしまったようだ。たどり着いた先はトレヴィの泉だった。雨が降ってて地図を
見るのも面倒だし、テルミニ駅に戻って駅の中で何か腹ごしらえしようと地下鉄で戻る事にした。
バルベリーニ駅に着く頃にはどしゃぶりの雨。傘なんてないのも同じ。はいていたGパンは膝から下がビシャビシャに
なった。地下鉄はギュウギュウ詰め。朝のラッシュアワーそのものだった。
テルミニに着いた頃にはドーっと疲れが出た。そんなこんなで余裕があったお腹も満腹になっていた。最後の日ではあ
ったけれど、帰りの飛行機までの時間はまだあったけれど、預けた荷物を引き取って列車で空港に向かった。
列車の中では最後の時間を思い切り遣えなくて不満を感じつつも、これから家路に向かう安心感もあった。何だか不
思議な時間だ。これでイタリアともしばらくさよならなのに、家に帰れるという安心。やはり帰る所があっての旅なのか
なぁって思う。イタリアも大好きだけど、家はもっと大好きなんだなって改めて思った。

確か早めに着いた空港だったのに出国審査にものすごく時間を要して、さほど待たずに搭乗時刻になった。けれど、
何かの事情で飛行機は1時間近く遅れていた。何故遅れたのかはよくわからなかった。
飛行機に乗ったら、さらに安心。すぐグーグー眠りに着いた。気付いたら夕食の時間になった。メニューはビビンバにし
た。久しぶりのご飯がとても新鮮だった。

     



途中何度も目が覚めてしまうが、帰りの飛行機はよく眠れる。あっという間に朝食の時間。ソウル到着の3時間くらい
前だったろうか。

     
パンとヌードル。ヌードルは日本の焼きそばに似たようだった。コチュジャンをつけて美味しかった。

食後すぐソウルに着いた。ソウル到着までの時間、乗務員の方と少しお話。日本に来て勉強してたとかお花を習って
たとか話してくれた。日本語もとても上手だった。韓国の方って日本語を上手に話す方が多いなぁって思う。私も頑張
らねば。

ローマからの飛行機が1時間遅れた為、待ち時間が少なくてかえってラクだった。買い物してちょこっと休んで何やか
やしてすぐ搭乗時刻。日本まではあっという間に到着。ここでの食事の写真はなし。

成田に着いたら終電に間に合わせるために急いでYCAT行きのバスに乗る。バスの中でも船を漕いでいた。何だか寝
てばかりだ。というのも翌日は夜勤が入っているのだ。やはり長く休むのは気がひけてこんな勤務になってしまったの
だ。でも楽しい時間を過ごせたのだから悔いはなし。日付がほんの少し変わった頃家に着いた。あ〜良かったぁ。。。


お小遣い  (単位はユーロ)
ホテル代 (4泊分) 278  (クレジット)
ロッカー 3.80
バス・地下鉄 3.00
昼食 18.50
カプチーノ 0.80
トイレ 0.70
0.50
0.20

5日目
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